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事業専従者の主婦が独り言をあれこれぼやく、昔ながらのブログです

リーマンショックに似た負の現象の可能性

投資を始めるようになってから格段に、世界情勢や時事情報を追うようになりました。

勿論全ては追えませんし、自分の興味の向いた方向しか追えてないのですが、TVというメディアだけでは圧倒的に足りない、また情報統制や情報操作も疑わざるを得ない部分が多々ある事を認識するばかりです。

 

さておき。

以下は私が収集したニュースや記事を参考に書き連ねますが、間違った内容がありましたらすみません。

 

4/1、アメリカのシェールオイル企業大手「ホワイティング・ペトロリアム」が経営破綻しました。

私が認識する限りでは、このニュースはTVではあまりやっていなかった印象です。少なくとも観てた限りでは1度もなく、自分で情報収集する中で知りました。

今の日本のTVは日本の情報が大半でそれどころじゃないという部分もあるんですかね。

この経営破綻の元凶は新型コロナウイルスによる経済混乱ではありますが、破綻を招く担い手となったのはロシアとサウジアラビアの協調減産交渉決裂で、元々資金力の厳しい米シェール企業は増産と需要激減により下がり切った原油価格では耐える事が出来ませんでした。

(破綻後にロシアが一転して減産への姿勢を示したあたり、アメリカ企業を潰す事を目的の1つに含めての強硬増産だったと考えてしまいます。ただ、実はアメリカが他国に減産を促していながら自国は減産していないという背景もあります)

 

アメリカのシェール企業は資金力の乏しい中小企業が多く、現在の原油価格では採算割れの状況が打開出来ません。勿論これはアメリカに限った事ではなく各国身を削っている状態です。

ホワイティング・ペトロリアム以外にも厳しい結果となる企業が出てくるでしょう。

 

シェール企業は資金力がない為に信用がなく、融資を受ける事が厳しいです。

その為、ハイイールド債という高利回りの社債を発行する事で、投資家や地方銀行などから資金を集めるという手段をとっています。

この銀行の中には日本の金融機関も少なからず含まれているそうです。

アメリカのハイイールド債は約⒈3兆ドル(140兆円)の市場規模(2月末時点)で、その内の約1500億ドル(16兆円)がシェールオイルなど原油の影響を受けるエネルギー関連のものです。

企業が潰れれば当然社債は紙くずになってしまいます。

しかし、これがただ紙くずになるだけではなく、ハイイールド債を組み入れた仕組み債にも悪影響が出ます。

仕組み債とは、様々な債権を織り混ぜて作られた債権詰め合わせセットのようなものです。

この仕組み債が複雑で、ハイイールド債がどれほど含まれているのかが見えないとのこと。

 

ここまでの流れで、リーマンショックの内容を御存知の方ならもうお察しでしょう。

2008年に起きたリーマンショックは、サブプライムローン不良債権化し、そのサブプライムローンを組み入れた仕組み債にも波及し、結果世界的な金融危機が起こりました。

サブプライムローンとハイイールド債はそもそもの内容も仕組みも異なるものではありますが、企業の経営破綻により不良債権化し、仕組み債に波及する事、そしてそこに多くの投資家や世界規模での金融機関が関わっている点は、リーマンショックに似た負の事態に陥る可能性があると言えるのではないでしょうか。

むしろ、パンデミックが現状いつ世界的に終息するのかわからない点で行動制限が強く、すぐに回復行動に移せない分今回の方が悪質なのかもしれません。

 

 

難しい事をあれこれ書きましたが、この辺の内容があまり表に出てこない事、そしてなんのそのと言わんばかりにダウ平均が連日上がっている事に疑問を持ちながら、毎日株価チェックしてます(苦笑)

日本もそうですが、株価が上がるのは中央銀行ETF社債の買い支えがかなりのウエイトを占めていると思っていますし、長い目で見た際にとても喜べる状態ではないですね……。